「手に職がつく」「将来的に需要が多い」「これからも伸びる市場」という理由で異業種からIT業界に転職したいという人が増えているようです。

実際にIT業界の求人を見ると「未経験歓迎」「教育充実」といった文言で求人募集をかけている企業は多いです。

あれ?IT業界は人手不足っていうし、未経験可って書いてあるし、

応募すれば誰でもSE・プログラマになれるのかな...?

と思いますよね。

でも、募集要項で未経験歓迎!と書いてあっても、実は採用基準は厳しくて、人気のある企業ほどなかなか採用されません。

実際に僕はITベンチャーでSEの採用担当をしていましたが、未経験者を採用したことは、100人以上の面接を行ってほんの数件だけです。

もちろん広く人員を募りたいので募集要項には未経験可と書いていました。

面接まで行ってその数字なので書類で落とした数を含めると未経験者は非常に狭き門です。

どうせ未経験者は最初から採用する気はなかったんでしょ?

と言われそうですが、未経験可はウソではありません。

未経験でもいい人がいれば採用したかったのは事実です。

なにせ、いつも人がいなくて困っていましたから...

じゃあ、未経験で採用される人ってどんな人?採用されるにはどうしたらいいのか?

って僕が採用担当をしていた当時のことを思い出して最適な方法を考えてみました。

こうすれば、かなり採用される確率は高くなるだろうなーと思います。

未経験でIT業界でSEやプログラマを応募しているけど、なかなか採用されない!採用されるかどうか心配だという人はぜひこの記事を読んで参考にしてくださいね。

未経験歓迎!でも誰でも採用されるわけではない...

未経験でIT企業を志望している人が勘違いしやすいのが、IT業界は人手不足だから採用されやすいというものです。

確かにIT業界は人材不足でエンジニアが少なくて困っている企業は多いです。実際に有効求人倍率も高く特に中小やベンチャーには優秀な人が少ないことは確かです。

下の表を見てください。
IT・通信では求人倍率が6.14倍で他の業種よりもかなり高いですね。

求人倍率:1人の求職者に対する募集企業数

出典:DODA 転職求人倍率レポート

こんなに人手不足なら未経験者でも入りやすいじゃないか?楽勝じゃん!

と思うかもしれませんが、実はIT業界は人手不足という割には、

なかなか内定がでません...

SE・プログラマを募集している企業は即戦力として働ける人、もしくは将来的に会社に貢献できる人材が欲しいのであって人手がないから誰でもいいというわけではないのです。

詳しいことは、こちらでも記事にしています。

とりあえず業界経験!ならSES企業が早い

ちなみに、未経験者が簡単に入れる可能性がある企業としてSES企業(客先常駐型企業)があります。

客先常駐では常駐させるエンジニアの数で売上げが上がるのでプログラミングができなくとも人数合わせ的に採用することがあります。

客先常駐企業でも入ってしまえば、次に転職するときには実務経験にできます。

ただし、未経験だと教育もしてもらえずに、単純なテストや保守だけといった誰でもできる業務しかさせてもらえないことがあるので注意が必要です。

SEやプログラマのスキルが上がらないので、次の転職でまた苦労することになります。

SES企業(客先常駐企業)に入社するなら、最初はテストや保守でも仕方ありませんが

テスト要員 ⇒ プログラマ ⇒ SE

と確実にステップアップできる会社を選ぶことが超重要です。

僕がまったくの未経験で今からIT企業に入るなら、そういったステップを踏みますね。もちろん、会社任せではなく自分でどんどん勉強していくことが大前提ですが。

未経験でSE・プログラマ採用されやすい人

このように業界全体は人手不足といわれていても、未経験でIT業界に入るのは難しいんです。

じゃあ、未経験者はいっさい採用されないかというとそんなことはありません。むしろ今後伸びそうな未経験者はどこの企業も欲しいのです。

実際に未経験で採用されやすいという人はいます。

僕が採用担当をしていたときの会社のITエンジニア未経験者の採用基準ですが、たぶん他の会社も似たような感じだと思います。

未経験でも採用されやすい人
SE・プログラマになりたい熱意がある人
自分で進んで勉強していける人
会社に合いそうで一緒に働きたいと思える人

SE・プログラマへの熱意がある人

未経験者の応募で企業が一番懸念することは、

この仕事は、やっぱり自分には向いていない

といって、すぐにやめられてしまうリスクがあることです。

経験者の場合は、以前から同じ仕事をしているのでそういったリスクは、ほとんどありません。

そのため、未経験者の場合は「なぜITエンジニアになりたいのか?」「転職しても続けられるのか?」というところが、選考においてかなり重要な要素になってきます。

熱意があるかどうかは、履歴書の内容(熱意がある人は丁寧に細かいところまでしっかりと書いている)、面接で業界や会社の志望理由が適切か?納得できるか?などで判断しています。

自分で進んで勉強していける人

どこの業界でも未経験で入ったら業界や仕事の勉強は必要ですが、IT業界は特に技術の流れがはやいので新しいことを覚えたり、問題があったときに解決する場面がでてきます。

そのときに、

・自分で積極的に勉強できるか
・問題があったら自分で調べて解決できるか

ということが非常に重要な仕事です。

自分で勉強していけるかどうかを企業にアピールするには、実際にプログラミングをして成果物を見せるのが手っ取り早いと思います。

例えばgithubにソースを公開しておいたりすると、内容次第ですがオッと思われて有利になるはずです。

転職のために最短でプログラミングを覚える方法については以下の記事で解説しています。
未経験からプログラマに転職するためのベストな勉強方法-最短3か月で可能!

会社に合いそうで一緒に働きたいと思える人

これはもう会社の社風とのフィーリング的な問題なので、対策が難しいのですが基本的にはコミュニケーション力を伸ばすことを考えればいいでしょうか。

コミュニケーション能力といっても面接で流暢に話せればいいわけではなく、一生懸命自分のアピールをする、本当にやりたいんだ、入社したいんだと思わせてくれるとか、しっかりと仕事をがんばってくれそうかといったところですね。

これの対策は、志望動機、自分のスキルや勉強したこと、これから勉強したいことなどをしっかりと棚卸をしておく。採用されたら御社に貢献できるということを自信をもって言いきれると評価は高くなると思います。

過信は禁物ですが、面接では謙遜しすぎないようにある程度自信を持って臨まないとアピールできません。

年齢の壁は?何歳までなら未経験でも採用されるか

未経験者からSEやプログラマを目指したときに、やはり年齢の壁というものは存在します。

今は法律で募集要項に年齢や性別の制限を書いてはいけませんが、各社でだいたい何歳までという決め事はあることがほとんどです。特に明記しなくとも書類選考で落とせばいいだけなので...

IT業界の場合は業界が未経験で採用されるのは通常は20代まででしょうね。30代になってしまうと、絶対に無理ではないですが、かなりシビアに能力や志望動機をチェックされるので結構がんばらないと採用されません。

未経験からSE・プログラマの転職活動の方法

未経験からSE・プログラマを目指す場合、具体的には次のような方法をとります。

ハローワーク経由で応募する
転職サイトから自分で応募する
転職エージェントを活用する
プログラミングスクール経由で就職する

自分である程度のプログラミングをやっている、年齢的に若いという場合は転職エージェントを使うのが一番希望の条件の会社へ入社できる可能性が高いです。

自分で転職サイトやハローワーク経由で応募すると、書類選考すら通らなかったり、面接で不合格でもなにが原因かわからないため効率よく活動することができないでしょう。

ハローワーク経由で応募する

ハローワークは求人数が圧倒的に多いのですが、企業側も無料で利用できるため、募集している企業の中には助成金目当てだったり、質の悪いブラック企業も混じっています。

募集要項をみて、自分で質のブラック企業かどうか判断できればいいのですが、未経験の場合には判断が難しいと思うのでハローワーク経由はあまりおすすめできません。

転職サイトから自分で応募する

転職サイトは自分で応募するしないにかかわらず情報収集の観点からも利用したいですね。しかし、ざっと検索しただけでも未経験可の会社も多くどういった会社に応募したらいいか自分では判断が難しいのが難点です。

希望の会社が定まっている、転職エージェントの利用は避けたいという人は転職サイトを中心に活動していけばいいと思います。

IT系の転職サイトはリクナビだけでなく専門的なサイトがいくつかあります。大手が多い、ベンチャーが多いなどサイトの特徴があるので一つだけのサイトだけで転職活動をするのは不十分です。

転職エージェントを活用する

転職エージェントは、メリット、デメリットがあるのですべての人におススメではありませんが、基本的には利用したほうが転職活動がうまくいきやすいと思います。

未経験の場合は特にどの企業が実際に未経験者を積極的に採用しているか、過去に未経験の人が活躍している企業はどこか、といった貴重な情報がきけたり、応募して不採用だった場合はなにがいけなかったか理由がわかるので次に活かしやすいです。

自分ひとりで転職活動をしていると、未経験歓迎と書いてあっても未経験者の合格者はほとんどいなかったり、アピールの仕方が悪いのに気が付かずに同じような失敗を繰り返してなかなか合格できないという無駄な時間を過ごしてしまうこともあるので注意が必要ですね。

転職エージェントは無料で利用できるので、転職者にデメリットはありません。あるとすれば、未経験者だと相手にされないことがあったり、内定がとれたらあまり乗り気じゃなくとも転職を推されることがあったり、連絡や面談が若干面倒というところです。

転職エージェントを利用するときの注意点

転職エージェントもビジネスなので、無理に転職させるということはありませんが、なんとか転職させたいとしていることは確かです。

自分の希望する条件の会社に決まれば問題はありませんが、少し条件的に悩んだり、別のところも受けたいというときに結構推してきたりもするので、流されて入社してしまって後悔ということもありえます。

面接したり、企業研究をしていると、だんだんIT業界のことがわかってくるので自分の軸をしっかりもって転職エージェントを利用はするが、いいなりにならないという意思さえもっていれば大丈夫です。

基本的に、転職エージェントのアドバイスや会社の情報は有用です。一人で活動するときのように、なかなか転職活動が空回りして進まないということがありません。

未経験というすでに他の転職者よりも不利な立場にいるので、利用できるものは最大限に利用した方が絶対にいいです。

転職エージェントの注意点と対処方法については以下の記事を参考にしてください。

プログラミングスクール経由で就職する

独学でプログラミングの勉強もしていない、IT業界に興味があるけど、まったくの未経験で何から始めていいかわからないという場合はプログラミングスクール経由で転職するという道もあります。

もちろん、できるだけ早く転職して給与をもらいたいですが、仮に未経験者への教育システムがある企業に応募しても知識0では採用されるのは難しいと思います。

とりあえず大量に採るから誰でもいいというブラック企業でもない限り、書類選考さえ通りません。

プログラミングスクールは、期間が2か月~3か月程度でプログラミングや実践に即したカリキュラムで就職をサポートしてくれます。価格は10万~50万程度、無料のスクールもあります。

プログラミングスクールを利用するときの注意点

無料でプログラミングを教えてもらえて、転職の支援までしてくれるなんて最高!と思うかもしれませんが、プログラミングスクールには注意事項もあります。

特に無料のプログラミングスクールは、提携している企業に人材を送り込んで成り立っているので、卒業後は提携した企業に就職するという規約があります。

そうすると、自分が入社したい企業に入るにはスクールに違約金を払うことになります。

プログラミングスクールでおすすめなのが

DMM WebCamp[DMM ウェブキャンプ]です。

WebCampProは、有料ですが主食先の制限もなく、講師も現役のITエンジニアと未経験から転職するためのスキルアップに最適だからです。

未経験でやっていけるか不安な場合

未経験からITエンジニアを目指すと自分は本当にやっていけるのか?と不安になりますよね。

仕事のやり方や業界のルールなど細かいところは置いておき、IT業界でやっていけるかどうかのたった一つの指標はITの仕事に

興味があって、

やってみたいと思う気持ち次第です

仕事ですから、IT系だろうが別の業界だろうが基本は同じです。未経験なら勉強して経験を積んでみんな一人前になります。

手に職がつきそうだから、給料がよさそうだから、かっこいいオフィスで働きたいからという条件だけを見てIT業界に入ろうという人は、少し厳しいことがあると続けられないでしょう。

未経験でITエンジニアが不安なら実際にプログラミングをやってみる

やってみようかな~という興味があっても、

実際に業務としてやっていけるのか?
自分はITエンジニアに向いているのか?

とまだ不安に思う人もいると思います。

思い悩んでいるだけでは、なにも始まりません。

IT業界でSEやプログラマとしてやっていけるかどうかは、プログラミングが楽しいかどうか、興味があるかです。

プログラマやSEは、きつい、厳しいと言われることもありますが、プログラミングやシステムの設計や構築が好きな人はそこまで苦痛に感じていないことも事実です。

最悪なのが、たぶんできるだろうという推測だけでIT業界に入ってしまい、やっぱり向いていないかったと短期間で再度転職してしまう人です。

こうなると、短期の転職、転職回数という転職に悪い材料が2つ増えてしまいます。

自分がプログラミングに興味があるか確かめるには、実際にやってみるのが一番です。今はスクールに通わなくともオンラインでもプログラミングの勉強ができます。

オンラインで学べるプログラミングスクールとしては、

TechAcademy
WebCamp Online

が有名です。無料体験もできるので、とりあえず向いているかどうか知りたいという場合にも便利です。

何もしないで不安になっているよりは、まずは実際にやってみることです。

まとめ


未経験からプログラマ・SEに転職は可能
年齢は20代ならチャンスあり、30代以上は厳しいが不可能ではない
企業への志望理由の妥当性と向学心があれば採用されやすい
まったくの未経験ならプログラミングスクールの就職支援を受けたほうが可能性が高い
未経験からIT業界でやっていくのが不安ならまずプログラミングをやってみる

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